受験英語・仮定法の再定義:if省略はなぜ成立するのか【前編】

大学受験が迫っている、だけど「英語だけがネック…」そんなあなたの為の『短期決戦!大学受験特化クラス』。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!

Q. 仮定法if it were not for ~のifは省略できると習いました。なぜ省略できるのですか?

A. 授業では「事実」を習います。しかし「なぜ」そうなるのか、その「事実」が一体どういう波及効果を生むのかというところまで説明されないのが現状です。生徒の「なぜ?」に対して「そういうものだから覚えておけ」に類する返答が返ってることが多いと思うが、生徒は「覚えておけ」という返答を期待しているわけではない。わからないことに対して「わからない」と答えることは恥でも何でもない。「調べてみる」と返事をすればいいではないか。教師は万能ではない。また全ての現象や事象が学問的な裏付けがあるわけでもない。世の中は分からないことだらけである。だから正々堂々と「分からないから、調べておく」と答えればいい。そして本当に調べるのだ。一番ダメなのは「覚えておけ」と言って生徒の好奇心を滅してしまうこと。次にダメなのが何の根拠もないことに勝手に理屈をつけてめちゃくちゃな説明をしてしまう。そもそもそ、教師は・・・珍しく熱が入っちゃった。ごめんちゃい。ほな、お答えしますね。

日本語では「明日は雨が降ります」という平叙文が、「明日は雨が降ります」と言えば疑問文になります。助詞の「か」が疑問を示すマーカーとして機能します。この疑問を示すマーカーを仮にQとしましょう。英語ではCan you do it?というふうに助動詞を文頭に移動させることでQというマーカーを生じさせます。要は、文頭か文末か、どちらかにQが生じるわけです。
間接疑問文はご存じでしょうか。I wonder whether Bill will come.のような文ですね。whetherは「~かどうか」という意味ですから疑問に思っている時に使う接続詞です(thinkは「分かっているとき」に使う語なのでthink whether~という英語はありません。thinkの反対語(反対概念?)がwonderです。wonderは「分かっていない」、つまり「疑問に思っている場合」に使います。決して「~かしら」という意味ではありません)。疑問に思っているのだからI wonder will Bill come.のようになってもよいのですが、Bill will comeという文の前にwhetherがあるため、この語がQの役割をしています。したがって助動詞を文頭にわざわざ移動させるという操作(倒置)は余剰(redundant)になります。これが間接疑問文の正体です。

次回、本題である『ifを省略できる理由』についてお話します。お楽しみに!

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